和組Canon - Issue #43
gm! Keijiです!
和組Canon #43を発行しました〜!2023年の最後のIssueになります。
USDCやJPYCなどのステーブルコインやWeb3領域のマーケティングの議論、Progressive OwnershipやATOMのインフレ率などの話題に触れています。
本年も継続的に読んでいただき有難うございますした!年末のスキマ時間にぜひご覧ください〜!来年も何とぞどうぞよろしくお願いいたします♪
Written by Keiji, オガクズ & Yu, Curated by jasagiri
和組Canonは、約9,000名の日本最大級の和組DAOのDiscord内で共有・議論されたトピックの中から、運営陣で厳選して翻訳・抜粋・簡単な解説付きで執筆しております。メールアドレスのご登録がまだの方はぜひ下記からご登録お願いします♪
SBIがサークル社と包括的業務提携へ、USDCの日本での流通目指す
コチラはCOINTELEGRAPHさんからの記事解説です。 SBIホールディングスとサークル社が包括的業務提携に向けた基本合意書を締結したことについての記事です。
ポイント解説
業務提携開始:SBIホールディングスとサークル社が包括的業務提携に向けた基本合意書を締結。サークル社はステーブルコインUSDCを発行している
目的:日本国内におけるステーブルコインUSDCの流通、サークル社の銀行口座開設、サークル社のWeb3関連サービスの普及
日本でのステーブルコインの扱い:2023年6月3日施行の改正資金決済法で規制が定められている。法定通貨に裏付けされたものは「担保型」と呼ばれる
今後の方針:サークル社が発行するUSDCの日本国内における流通 ・関連する規制の対応に向けて協力 ・SBIVCトレードでのUSDCの取り扱いを行う予定
ブラストのマーケティング手法は「チームの仕事を安っぽくする」=パラダイムが批判
コチラはCOINTELEGRAPHさんからの記事解説です。 パラダイム社がブラスト(Blast)ネットワークのマーケティング戦略を批判していることについて書かれています。 以下に内容をまとめます。
ブラストはレイヤー2ネットワークの前にブリッジを立ち上げ、3か月の間に出金を許可しない決定をした。これに対しパラダイムの研究責任者のダン・ロビンソン氏は、「他のプロジェクトにとって悪い先例になる」と指摘し、「多くのマーケティングは、真面目なチームの仕事を安っぽくしている」と批判した。
※ブラスト(Blast):新しいイーサリアム・レイヤー2ブロックチェーン。2023/11/20には2000万ドル調達し話題になっている
※ブリッジ:暗号資産を2つ以上のブロックチェーンで利用できるようにする仕組み
ポリゴンラボのジャロッド・ワッツ氏は、3つの主張をしている :
ネットワークの中央集権化は重大なセキュリティリスクをもたらす
「3of5マルチシグ」であり、攻撃者がチームメンバーの鍵の3つにアクセスした場合、ブラストの契約に預けられた全仮想通貨を盗むことができる
ブラストはレイヤー2ではない。単にユーザーから資金を受け取り、プロトコルにユーザーの資金をステーキングするだけである
Progressive Ownership: アプリケーショントークンのモデル
このブログ記事では、Li Jin氏とJesse Walden氏による進化するアプリケーショントークンに関する考察に焦点を当てています。アプリケーショントークンのアプローチについて述べ、ユーザーの忠誠心を深める新しい「プログレッシブオーナーシップ」モデルについて説明しています。
トークンの利用によるユーザーの所有権変換
このモデルは、ユーザーに収益分配収入(例:ETHやステーブルコイン)を提供し、ユーザーがコミュニティの収益の比例分けを表すトークンの所有権に変換することを通じて、段階的にユーザーの忠誠心と維持を高める経済的インセンティブを採用しています。
プログレッシブオーナーシップの利点
このアプローチには、ユーザーにとってもビルダーにとっても利点があります。ユーザーは、トークンから収益への変換手続きを減らし、状況に合ったリスクと参加度に経済的参加を調整できます。ビルダーは、成長を促進し、忠誠心を築き、制御を保持し、十分な分散を気にせずに迅速に改善を行える収益共有インセンティブを活用できます。
プログレッシブオーナーシップのステップ
プログレッシブオーナーシップは、3つのステップから成り立っています。
ユーザーのニーズに応える製品を開発する
ユーザーが成功の一部となる収益共有モデルを使用して成長、維持、守備を図る
最も忠実なパワーユーザーがトークンを通じて経済的所有権に昇格する機会を提供する
この新しいトークン分布モデルは、アプリケーショントークンの発展に新たな可能性をもたらし、ユーザーの忠誠心を深め、コミュニティの長期的な成功に貢献することが期待できます。
三菱UFJ信託銀行とProgmatおよびJPYCの協業による、「JPYC(信託型)」および国内外ステーブルコイン間の交換に関する共同検討開始について
三菱UFJ信託銀行、Progmat, Inc.、JPYC株式会社は、ステーブルコインの発行・管理基盤「Progmat Coin」を活用し、「JPYC(信託型)」の発行に向けた共同検討を開始しました。このプロジェクトは、改正資金決済法に準拠し、国産ステーブルコインと海外ステーブルコインの相互交換を可能にすることを目指しています。こちらはJPYCからのプレスリリースをもとに下記に要点をまとめました。
ポイント解説
共同検討の開始: 三菱UFJ信託銀行、Progmat, Inc.、JPYC株式会社が協力。
目的: 「JPYC(信託型)」の発行と国産・海外ステーブルコイン間の交換を可能にする。
「Progmat Coin」基盤: ステーブルコインの発行・管理に使用。
JPYCの発展: 2021年1月の発行開始から、2023年11月に累計発行額が23億円を超える。
法的準拠: 改正資金決済法に基づく電子決済手段としての発行。
将来の展望: 2024年夏に「JPYC(信託型)」の発行を目指す。
コスモスでATOMの最大インフレ率引き下げの提案承認、20%から10%へ
コチラの記事はあたらしい経済より、コスモス(Cosmos)ネットワークの中心ブロックチェーン「コスモスハブ(Cosmos Hub)」に関するもので、特にそのネイティブトークンであるATOMの年間最大インフレ率の変更に焦点を当てています。11月26日に、ATOMの年間最大インフレ率を20%から10%に引き下げる提案が承認されました。
インフレ率の変更: ATOMの年間最大インフレ率が20%から10%に引き下げ。現在の動的インフレ率は7%から20%の間で変動。
ステーキング利回りの変更: ATOMのステーキング利回りが約19%から約13.4%に変更される見込み。
コミュニティの課題: コスモスコミュニティは、ATOMの価格安定とコミュニティへのインセンティブ提供のバランスを取るためにインフレ率を調整。
提案の可決: 提案は賛成41.1%、反対38.5%の僅差で可決された。
賛成と反対の意見: Zero Knowledge Validatorはインフレ率の引き下げを支持し、AllNodesは小規模バリデーターへの影響を懸念して反対。
コスモスエコシステムの拡大: 米ドルステーブルコイン「USDC」をブロックチェーン間で転送する「クロスチェーン転送プロトコル(CCTP)」がコスモスをサポートする予定。
今Issueは以上になります!
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