和組Canon - Issue #29
gm! Keijiです。和組Canon #29を発行しました!オガクズさん Yuさんと一緒に執筆しています!
Written by Keiji, オガクズ & Yu, Curated by jasagiri
和組Canonは、約9,000名の日本最大級の和組DAOのDiscord内で共有・議論されたトピックの中から、運営陣で厳選して翻訳・抜粋・簡単な解説付きで執筆しております。メールアドレスのご登録がまだの方はぜひ下記からご登録お願いします♪
ChatGPT創業者ら携わる仮想通貨「Worldcoin」新たに100億円調達へ
こちらは仮想通貨ニュースサイトCoinPostさんの記事より、 新しい仮想通貨「Worldcoin(ワールドコイン)」がサービス開始に向けて準備を進めているという記事です。下記に概要をまとめます。
そもそも「Worldcoin」とは?
この内容はtakaさんのブログ記事も参考に書いております。
サム・アルトマン氏とアレックス・ブラニア氏による仮想通貨プロジェクトで、地球上の全ての人が利用できることを目指して作られている仮想通貨のことです。
👆Worldcoinのシンボル 出典:https://worldcoin.org/
創業者は、ChatGPTの開発企業 OpenAIの共同創業者のサム・アルトマン氏と、物理学者アレックス・ブラニア氏です。ChatGPTの普及と共に世界中に急速に拡まっていくという期待があるようです。
Worldcoinの受け取り方は、瞳孔(虹彩)をスキャンすること。「Orb」を所有するオペレーターになるか、ウォレットアプリをインストールしてアプリ経由で瞳孔の認証をしてもらうことでWorldcoinを貰います。
まもなく取引開始される見込み
Worldcoinは、今後6週間以内に、ブロックチェーン上で取引記録を開始する準備を進めているようです。これに関連して、約136億円の資金調達の交渉を進めているとフィナンシャルタイムズなどが報じました。
Worldcoinは過去にも2021年:約33億円、2022年3月:約130億円を資金調達していました。
2月の報道によると株式と、トークンのワラント(予約権)の販売という形で行われる見込みです。
ウォレットのリリースも
Worldcoinは5/8日、初のウォレット「World App」もリリースしています。現在のベータ版はPolygon上に構築されていますが、フルバージョンではイーサリアムロールアップ上に構築される見込みのようです。
※ロールアップ: メインのブロックチェーンのセキュリティを活用しながら、トランザクションの一部をオフチェーン(ブロックチェーン外)で処理することで、ネットワークの混雑解消を図る
ホワイトハウス、新たな技術標準でデジタルアイデンティティと分散型台帳に取り組む
コチラの記事は、Blockworksよりホワイトハウスの暗号通貨への指針・税制についての記事になります。
ホワイトハウス(アメリカの大統領府)は、新たに公表した新興技術の見直しリストに、暗号通貨を含めました。
この新しい国家安全保障基準報告書では、バイデン大統領のチームが、ハイテク業界の中で基準を設定する優先領域を明確にしました。
この戦略は、「アメリカの消費者の技術を保護するための基盤を強化し、国際的な基準開発でのアメリカのリーダーシップと競争力を維持する」ことを目指しています。
政府は、「デジタルアイデンティティインフラストラクチャ」に焦点を当てると述べました。これらの技術は、経済セクターの多くに影響を及ぼしています。
その他の注目分野として、バイオテクノロジー、人工知能、半導体がリストに含まれています。
ホワイトハウス経済諮問委員会(CEA)が仮想通貨マイニング企業に対するデジタル資産マイニング消費税(DAME)税を発表しました。この新税が可決されれば、ビットコインマイニングが消費する電力のコストに対して30%の税金が課せられます。
この提案は業界全体で大きな反響を呼んでいます。公開ビットコインマイニング企業Riotは、この税制がアメリカを暗号通貨分野のリーダーから後退させると述べています。
Riotは、「この提案はアメリカから金融の革新と雇用を海外に押し出し、環境への影響を増大させ、アメリカの国家安全保障に対するリスクを増大させる」と警告しています。
NTT DOCOMO ASIA、Arriba Studio、One&Co SingaporeがWeb3領域のビジネス創出促進を目的とした連携を開始
こちらはArriba Studio PTE. LTD.さんのPR TIMESからの記事になります。 NTT DOCOMO ASIA、Arriba Studio、One&Co SingaporeがWeb3のビジネス創出促進のための連携を開始し、シンガポールで2023年5月17日にMeetupを開催します。シンガポールはWeb3スタートアップの活躍する場所で、一般企業も注目しています。
この記事によれば、NTT DOCOMO ASIA、Arriba Studio、およびOne&Co Singaporeは、Web3の領域でビジネス創出を促進する目的で連携を開始します。シンガポールはWeb3スタートアップのハブとなっており、この新たな連携とイベント開催は、新規事業開発の重要なテーマであるWeb3の動向に注目している企業にとって、情報収集やネットワーキングの好機となるでしょう。
また、Web3領域は急速に進化し続けており、その動向を追うことは困難であり、このようなイベントは情報の共有と交流を促進します。そのため、参加者は最新のWeb3技術やトレンドを把握し、ビジネスへの応用を検討するうえで重要なインサイトを得ることができます。
この連携とMeetupの開催は、Web3技術の普及とそれがもたらす利益の享受を促進する一環とも言えます。それにより、Web3関連の企業やスタートアップはもちろん、Web3に関心を持つ一般企業や個人も、この新たなインターネットの形に対する理解と活用を深めることが期待できます。
【web3と伊藤穰一さん】中田が今最も注目するweb3時代のコミュニティ作りについて質問攻め
こちらは中田敦彦のトークチャンネルさんのYouTube動画より、 Web3.0のコミュニティ作りについて議論した内容になります。下記に概要をまとめます。
Web3.0は現実社会にどれくらい影響する?
前提としてメソポタミアの人たちが、現代の社会生活を想像できないくらい、「国家」や「お金」も非中央集権になってどうなるかは、想像が難しい。
中国は暗号通貨を中央集権に利用しようとしているが、世界とどう上手くやっていくかは考えているところだと思う。
今(2023/5/12時点)はアメリカがアンチクリプト。日本や香港がフレンドリークリプト。
現在、日本の法律は着陸の見届けが重要な時期。KYC(Know Your Customer)という本人認証が厳しくなりすぎると使われなくなるかもしれない。
コミュニティの独自通貨について
NFTの根本はスマートコントラクトにプログラム言語で何か書いたトークンのこと。 最も簡単なNFTは「絵」と「所有者の名前」が接続されて、権利を示しているプログラム。
1つのNFTは不動産業、銀行、会社と色々複雑なものになりえる。
独自通貨を発行するなら中央銀行のような考え方が重要。(最初の人たちが荒稼ぎして逃げてしまうことが多数)
「お金に換算できるもの」と「お金に換算できないもの(学位、文化人の尊敬、勲章とか?)」が共存することが面白いと思う。
例:ワイン作り 一番偉い人は「ワインを作っている人」(美しいワインを作ることが重要でお金稼ぎは考えていない。)。LVMHなどが売るからお金が回る。 ⇒お金に換算できない人たちをスケールした方が大きいと思う。
DAOと民主主義と中央集権
技術を理解した上で、未来の統治システムのビジョンは持っていない。今のDAOでそのまま大きくなって安定するものはないと思う。
「多様性の方が価値がある」と文化的・直感的に分かるようにゴールが変わるとDAOが活きるのでは? この人たちのコミュニティ作りのツールとして使えるかもしれない。
コミュニティ運営は、分散では難しい? ・コミュニティの段階によると思う。最初はリーダーシップが必要。人が増えてくるとリーダーの権利を分散しようとする。(完全に分散されたDAOはまだない) ・人間が入ると不正ができる、労力がかかる部分があるため、AIが重要になると思う。
全員がオーナーシップを感じる「お金に換算できないもの(都市、言語、宗教など)」ができると、リーダーは関係なくなる。継承するために分散する?
ERC6551とは何か?トークンバウンドアカウントについて
https://zenn.dev/thirdweb_jp/articles/ce2c7bdc39ff85
ERC-6551についてのいい記事が出ていたので紹介します。元の英語の記事はこちら。
ERC-6551は、ERC-721のNFTにスマートコントラクトウォレットを発行し、これをトークンバウンドアカウント(TBA)に変換するイーサリアム標準です。
TBAは、スマートコントラクトアカウントとそれを所有するNFTをリンクし、カスタマイズ可能なスマートアカウントを提供します。これにより、NFTは所有権、取引、および実用性の証明となるウォレットに変換されます。
ERC-721のNFTには制限があり、それらの制限を克服するためにERC-6551が開発されました。NFTは証明力が限られており、追加的なユーティリティを組み込む能力や、他のオンチェーン資産やコントラクトと独立して交流する能力がありません。また、NFTが記録するJSONメタデータは静的であり、追加のデータや価値を埋め込むことができません。
ERC-6551により、NFTはスマートコントラクトのウォレットとして機能し、オーナーはNFTを代表してオンチェーンアクションを開始することができます。TBAはアカウント作成とアカウント計算の2つの主要な機能を持ちます。
この新規格の利用可能なユースケースは、NFTのコンポーザビリティ、完全なオンチェーンアイデンティティ、ゲームキャラクターなどがあります。
今Issueは以上になります!
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